御坊組 寺院紹介 vol.7


浄國寺


 南陽山浄國寺・御坊市薗三九四番地(元町)。
 この地を古寺内とも呼びます。

 その昔、日高別院の前身である薗坊舎がこの辺りに在ったからだといわれています。

 薗坊舎とは、天正十三年(一五八五)羽柴軍の南紀進攻を受けて焼失した吉原坊舎(美浜町の吉原地区にある松見寺)に代わってこの地に仮堂として設けられたもので、文禄十四年(一五九五)に現在地に日高坊舎(現・日高別院)が建立されるまでの十年間、日高地方の中心道場となった所であり、御坊祭の御坊町の祭事も10月3日4日の両日は浄國寺前より出発をし、日高別院へ納めます。

 また、祭事の祭具の中では、全国に於いて他に見ない「古寺内」と記されている「寺」の字が染め抜かれた五反幟を浄國寺境内に立てます。

 寛永十七年(一六四〇)に本山より木佛本尊が下附され、「浄國寺」の寺号公称が許されました。

   

 当寺の歴代住職は、開基の法賢・法順・法爾・法縁・観達・法恵・法住・法泉・法潤・法泉・法城・智覚・義弘と続き、現住職の私(義昭)は十三代目であります。

 十三代目を継承させていただいた身として、歴代の御住職の御苦労を心にうけとめ、み教えが正しく次世代へ受け継がれるよう、御門徒の方々と共に努力していく所存であります。



十三代住職  三原 義昭






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