御坊組 寺院紹介 vol.5


西教寺


 西教寺は元禄十三年(一七〇〇)当寺第六世円智の建立で、開基は釈教順、天文四年(一五三五)に)本願寺第八代蓮如上人より御染筆六字名号を賜わりました。

 沿革は下記の通りです。


 釈教順、耳順の年、家財を擲ち一宇の道場を建て、その名号を本尊となす。

 元亀元年(一五七〇)本願寺第十一代顕如上人と織田信長の大兵と拮抗して一宗の存亡、目前に横たわる(石山法難)や、教順の長男助次郎従軍し、野田に於て敗れる。
 首に懸けたる蓮如上人御染筆の六字名号の南無の二字失われ、生き還る。
 顕如上人、目のあたりこの奇瑞を見て、躬ら南無の二字をしたためて継ぎ添え給う。

 後、春頓の法名を下賜される。(天正五年九月一日、一五七五)
 この継ぎ合いの名号、並びに春頓の法名は歴世伝えて寺宝となす。助次郎の功勲を嘉し、その弟助太夫へも御染筆並びに法名を空円と賜わる。当寺第三世住職なり。


 寛永十三年九月二十五日(一六三六)第三世空円、阿弥陀如来の木像を賜わり、寺院公称許可さる。

 元禄十三年(一七〇〇)、第六世円智本堂再建。

 享保六年(一七ニ一)、本願寺より四幅御絵下賜。

 昭和五十年(一九七五)、五十年ぶりで本堂屋根替え修繕、外観美観を呈す。

 平成二十六年 耐震補強兼ね本堂修復。


西教寺 住職  浮津真学





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