御坊組 寺院紹介 vol.22


三明寺

     

 所在地 御坊市湯川町丸山五九九

 丸山の中央の小高い所の南側に見える寺院です。 寺の明確な記録はありませんが、「日高郡誌」によりますと、三明寺の沿革について了智が開基したと伝えられていますが、開基の年代については明確ではありません。
 当時は寛文13年(1634年)四世の知通が木仏尊形を本山より下付され、御本尊としてまつり、現代にいたっております。 万延元年(1860年)ごろより明治4年(1871年)まで 八世の吟了、智玄の父子が二代にわたって寺子屋を開いて丸山村で農家の子弟を教えておりました。

 寺院の合併、「紀伊続風土記」には丸山村に三明寺、願信寺、浄念寺ありとの記録が存在しております。
 「日高郡誌」には明治40年11月7日(1907年)に願信寺、浄念寺を三明寺に合併したと記録があり、祖父の義愛からも伝えられており、合併後、願信寺、浄念寺の御本尊も当寺で保管しておりました。 また願信寺、浄念寺のご門徒はその後三明寺のご門徒として当寺を支えてくれています。

 昭和40年(1965年)浄念寺の御本尊を明光寺に移管したと当寺に記録されております。現在は当寺にて願信寺の御本尊は保管されています。








 旧本堂は三百有余年の風雪のため老朽化して、十二世の義愛が住職であった昭和52年(1977年)4月に解体し、鉄骨構造の本堂が11月に完成して落慶法要が11月27日行われました。 再建より44年の年月が過ぎ、昨年令和3年(2021年)に外壁の再塗装を門徒総代の尽力と門徒のご理解により実施でき、感無量なるものがあります。

 法座は毎年「永代経」春秋の「彼岸会」「報恩講」「盆会」を開座しております。 法座については昨今の新型コロナウイルスの対応のため中止していましたが、法座DVDを使用して再開を行っています。今後説教師を招き短くても実施して行きたく思っています。

 この文書を作成するにあたり、「紀伊続風土記、日高郡誌、続日高郡誌、御坊市史」より三明寺に関係した部分を出典、引用しております。









住職  篠原 義信    



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