和歌山教区主催の「子どもの集い」のご紹介

 「少年連盟からのお知らせ」のページでもご紹介していますが、教区主催のイベントとして毎年、「児童念仏奉仕団」と「子ども報恩講」があります。今月はその2つの「子どもの集い」についてご紹介とご案内をさせていただきます。

■「児童念仏奉仕団」のご紹介
 毎年、夏休みを利用して、1泊2日の日程で本山のお堂や境内の清掃活動に行きます。御坊組では毎年11月に、総代会主催の念仏奉仕団で上山しますが、その子ども版と思っていただいていいと思います。
 朝9時ごろ御坊を出発し、昼前に京都に到着いたします。車内では日程の説明をしたり、ゲームをしたりして過ごします。本山で昼食をいただき、午後から念仏奉仕団の日程が始まります。ちなみに、スタッフは本山の職員に加え、黄色のポロシャツを着た龍谷大学、中央仏教学院、京都女子大の学生さんが主になって引率していただきます。各奉仕団から自己紹介などを行った後、御影堂で開会式を行い、清掃活動となります。今年は御影堂の廊下の雑巾がけをおこないました。清掃のあと、本願寺の中を探検するウォークラリーに出かけます。国宝の飛雲閣や書院などにも入ります。その後、お説教をお聴聞し1日目が終了となります。宿泊所で夕食をいただいた後は、京都散策にでかけます。京都タワーにのぼったり、四条界隈に繰り出したりします。今年は、北境内地でおこなわれている盆踊り大会に参加しました。
 翌日は、朝5時起床で6時からのご晨朝にお参りにいきます。その後、朝食をいただき、9時から2日目の日程が始まりますが、引率の学生さんが宿泊所まで迎えに来てくれます。日程説明のあと、清掃活動です。今年は、御影堂の外陣の畳拭きでした。清掃後は引率の学生さんが主となってのゲーム大会があり、ご門主様との記念撮影、ご門主様のお話とスケジュールが進んでいき、11時過ぎには閉会式となり念仏奉仕団の日程がすべて終了となります。昼食をいただいた後は、ご褒美として京都散策をしてから御坊に帰ります。水族館、梅小路蒸気機関車館、太秦映画村などにも行ったことがあります。
 バス代、宿泊代、飲食代など、子どもひとりあたり約1万5千円の費用が必要となりますが、教区、御坊組からの補助があり、ひとり3千円で参加できるようになっています。

■「児童念仏奉仕団」で感じること
 当日は、広島、岡山、兵庫、大阪、奈良、滋賀、和歌山から合計293名の参加でしたが、他の日程では北海道や九州からもたくさんの子ども達が参加されています。北海道から参加されている子ども達は、毎年、旅費を積立して本山まできているそうです。和歌山から本山までは約2時間でいけるので、本当にありがたいことです。
 参加される子どもは小学生の中学年から高学年が多いですが、付添の方がおられれば幼稚園の子どもさんも参加できます。今年も、何人か小学生以下の子どもがいましたが、清掃活動にしろ、朝のご晨朝にしろ、かなり過密なスケジュールをお兄さんやお姉さんと一緒にがんばってこなしていました。
 朝のご晨朝などは一般の参拝者と一緒で、阿弥陀堂、御影堂でのお勤め、そしてお説教のお聴聞、御文章の拝読とほぼ1時間の長丁場となります。さすがに幼稚園の子どもは限界寸前でしたが、それでも最後まで辛坊していました。宿泊所では、引率者と子どもの部屋は別々で、子どもは子ども達だけで入浴や就寝することになります。興奮して中々寝付けない子や、疲れて着替えずに寝たりする子、時には夜泣きする子もいますが、年長者のお兄さんやお姉さんが小さい子どもの世話をよくしてくれます。
 参加している子ども達には、途中で泣き出す子、逃げ出す子、むずかる子はほとんどいません。常日頃より手を合わせる習慣のある生活をしているおかげでしょうか。阿弥陀さまのおみのりが、小さな子どもにもいたりとどいて、体の中に浸透していっている様子がよくわかります。こういう機会にご縁のない子ども達にも是非とも参加してもらって、阿弥陀さまのお心を感じてもらいたいものです。

■「子ども報恩講」のご紹介
 毎年、12月の第2土曜日に和歌山市内の鷺森別院にて「子ども報恩講」が開催されます。教区の少年連盟委員が主となり、各教化団体の皆様のお力をいただいての法要となっています。
 今年は、12月13日(土)の朝10時半からの開式となります。開式の後、みんなで正信偈をお勤めしますが、毎年、子どもが導師となってのお勤めです。その後、12時からカレーライスをいただきます。昨年は子どもの参加者が約180名、スタッフをあわせると260名を超える人数となり、前日からカレーライスの準備におおわらわです。ある方などは、たまねぎをむき過ぎたせいか一時的に臭覚がおかしくなったそうです。ごはんを炊くのも、一升炊きの炊飯器を3つ用意したりします。本当に大変な作業ですが、子ども達が喜んで食べてくれるのをみると苦労も吹き飛んでしまうそうです。
 食事の後は、ゲーム大会ですが、今年はゲーム大会の前に腹話術をみるイベントも用意されています。ゲーム大会では、かるた大会、すごろく大会、射的、ストラックアウトなどのゲームが用意されています。
 御坊組としては、市役所からバスで鷺森別院まで移動いたします。どうか、お子さん、お孫さんにお声かけしていただき、ひとりでも多くの子ども達に阿弥陀さまのおみのりが届くように願っております。

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御坊組キッズサンガ担当
 木下眞人(善妙寺住職)

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