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「児童念仏奉仕団に参加し、京都を満喫してきました」

 7月25日(月)から26日(火)の1泊2日で和歌山教区主催の第44回児童念仏奉仕団に参加してきました。昨年と比較して今年は参加人数が少なかったのですが、それでも49名の子ども達が集まってくれて西本願寺に行ってきました。御坊組からは、児童21名、引率者8名の合計29名で参加してきました。
 まだ夏休みも始まったばかりですが、いい思い出ができたんじゃないでしょうか。早速、帰りのバスの中で、「また来年も行きたい!」と言う子ども達の声がこだましていました。

■第1日目(7月25日)
 午前7時15分御坊の島会館前を出発し、富安、日高中学前、そして有田南、有田北を回り、たくさんの友だちを乗せて、西本願寺に向かいました。バスの中では、みんなでクイズをしたり、バスの到着時間当てゲームをしたりして、あっという間に京都に到着しました。
 京都に到着して、宿で荷物を下ろして安穏殿に行くと、2日間、私たちのお世話をしてくださるお兄さんとお姉さんが待っていてくれました。今回のしおりや筆記用具などが入ったリュックをもらい、一緒にお弁当をいただきました。
 午後12時45分になると本日の日程説明を受けたり、各奉仕団の自己紹介をしたりしました。その後、御影堂に移動して午後2時からの開会式に参加しました。開会式の後は、御影堂の畳と廊下の雑巾がけを行いました。掃除後は、龍の子探検隊として、境内や書院、飛雲閣をまわり、各所で出題されるクイズを楽しみました。普段は入れない処に入れるのも児童念仏奉仕団に参加した特権です。
 その後、安隠殿に戻り、ご法話を聞き、1日目の予定が終了しました。宿に戻って豪華な夕食を頂きました。夕食後は、京都タワーに登り、お土産を買ったりして、京都を満喫しました。
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■第2日目(7月26日)
 起床は朝5時です。今回の念仏奉仕団で最大の試練でした。眠い目をこすりながら6時からのお晨朝に参拝しました。約1時間のお勤めでしたが、みんながんばって最後まで乗り切りました。
 お晨朝が終わると、宿に戻って朝ごはんを頂きました。午前9時から安穏殿で2日目の予定がスタートです。まずは、お兄さん、お姉さんと一緒にゲームをしました。そのままお念珠作りをおこないました。すぐにできるお友達もいれば、なかなかできないお友達もいましたが、みんな楽しそうにお念珠を作っていました。そしてその後は、今回の念仏奉仕団で一番のイベントであるご門主さまとの記念撮影がありました。御影堂の向拝の階段に乗車バスごとに整列しご門主さまがおでましになるのをお待ちしました。ご門主さまがお出ましになると、2号車のバスを代表して三原涼雅くんと松本遥人くんが挨拶をしました。記念撮影が終わるとご門主さまから直接お言葉を頂くことができました。
 その後、安穏殿に戻り終了式です。本願寺の方から和歌山の子ども達を代表して田中智佳さんが感謝状を頂きました。これで、昨日のお昼から始まった念仏奉仕団もあっと言う間に終了となってしまいました。お昼のお弁当を食べた後は、京都市水族館に行きました。イルカショーをみたり、ゾウガメと触れ合ったり、アザラシやペンギンを間近にみたりして大興奮の京都旅行でした。
 1年ぶりに会えたお友達もいたし、新しいお友達もできたし、夏の思い出がいっぱいできた2日間となりました。
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■お子さまをお持ちの全てのお父さん、お母さんへ
 児童念仏奉仕団とは西本願寺が行っているサマースクールの様なものです。お寺が行っているため阿弥陀さまに向かい礼拝をする機会は多いですが、他のお子さんと競い合ったり、課題的なものは一切ありません。もちろん無理強いすることもありません。
 私も、毎年お子さんを引率して児童念仏奉仕団に参加させていただいていますが、お子さんの成長は目をみはるものがあり、毎回驚かされることばかりです。
 例えばこんな話があります。ある小学4年生のお子さんは、当初、お子さんひとりで参加させるには心配なためお母さんが付いてこられていました。ところが2年ほど前、お子さん自身がお母さんに、「もう付いてこなくてもいい」と言ったそうで、ひとりで参加されるようになっています。もちろん奉仕団で知り合ったお友達に会えると毎回喜んで参加されています。また、別の小学4先生のお子さんの話ですが、このお子さんは昨年からおばあちゃんと一緒に参加されています。お父さんにお話を聞くと、人見知りで引っ込み思案のタイプだそうでかなり心配されていましたが、このお子さんは昨年、知っているお友だちがいないにもかかわらず、初めて会った集団の中で楽しそうにおしゃべりしながらご飯を食べていました。

 この奉仕団にはいくつか決まりがあります。子どもさんは子どもさんだけの部屋で寝ます。付添の親御さんとは別に寝ます。たまに夜泣きをするお子さんもいますが、自然と年長のお子さんが面倒をみたりするようになります。朝5時に起きる際にも年長のお子さんが年下のお子さんを起こしたりしているようです。また、お晨朝では他の参詣者の方と一緒にお勤めを行い、法話や御文章をいただきます。約1時間の長丁場になりますが誰一人として騒いだり、本堂を飛び出したりするお子さんは見たことがありません。
 もちろん全てのお子さんにあてはまることではありません。一度切りの参加になったお子さんもおられます。ですが、一度ぐらいは参加してみてはいかがでしょうか。試しに一度参加されて、それから毎年のように参加されているお子さんも大勢おられます。小学1年生の時に参加し、それから小学校を卒業するまで毎年参加していた猛者もいます。参加費用に関しても、今のところ、和歌山教区から補助が出て、御坊組からも補助が出ます。また所属寺院によっては寺院からの補助が出るところもあります。結果、参加費としては無料、もしくは無料に近い額で参加できるようになっています。次回も夏休み開催となり、当ホームページで募集案内を掲載させていただきますので、お子さんの背中を押してみられてはいかがでしょうか。今まで知らなかったお子さんの姿に気づかされるかも知れません。  


少年連盟担当
 木下眞人(善妙寺住職)


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