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本山にあふれる、かわいいいお念仏の声!

 「児童念仏奉仕団・子どものつどい―本願寺DAYS―」に組から14名が参加


 夏の児童念仏奉仕団は今年で45回目、―本願寺DAYS―と副題がつき、第25代専如門主伝灯奉告法要協賛行事として行われました。例年、善妙寺木下眞人先生がお世話下さり、御坊組から大勢の参加者がありました。今年は、西円寺さま8名、長楽寺さま、善妙寺さま、三宝寺が2名ずつの14名が参加。引率者は3名でした。
 8月3日早朝、紀南3組で児童27名、引率者7名がバス1台(2号車)に同乗し、一路京都を目指しました。御坊組14名は小1から小6の全員女子、何度か参加している上級生は寺を超えて顔なじみ、バスの中は賑やかです。
 2号車の責任者は日高組の組長藤本使朗先生、同副組長楠原晃紹先がサブです。私は初参加で何もわからず、情けないことにずっと引率してもらう身でした。道中、なぞなぞやビンゴゲームをして大いに楽しい時間を過ごさせてもらいました。[写真@]
 お宿は、本願寺前龍谷ミュージアム南隣の和泉屋旅館、[写真A]まず、そこに荷物を置き、安穏殿2階に集合、昼食のお弁当をいただいた後、オリエンテーションでスタッフから日程説明、本願寺での過ごし方を聞きました。ここで、全員が熱中症予防のネッククーラーが配られ、パンフレットと雑巾を入れる「本願寺DAYS」と書かれた特製ナップザックをいただき、[写真B]御影堂へ移動。
 御影堂では「であいのつどい」が開かれ、第4期(8月3・4日)の全国からの参加者391名が一同に会しました。[写真C]

     

 この中で、本願寺を代表して弘中貴之副総務があいさつされましたが、その中で、御自身の出身地である山口県ゆかりの童謡詩人金子みすずさんの詩「さびしいとき」を紹介し、仏さまのやさしいこころを教えてくださいました。[写真D]
 次は、「ぴかぴかおそうじタイム」和歌山教区は阿弥陀堂の掃除です。まずは堂内の畳の乾拭き、両堂広しいえども引率者も加わり400人がかかればアッという間。次は濡縁・廊下・高欄などをスタッフがしぼってくれた濡れ雑巾で丁寧に拭きました。目聡い子どもは縁の板に面白い形の「埋め木」を発見して大喜びをしていました。おそうじは30分くらいで終了。ピッカピッカになりました。[写真E〜H]

     

     

 再び御影堂にもどりプトラちゃんプトリちゃんを助ける「謎解きゲーム(キーワードさがし)」。班ごとの行動になるため、しっかりした上級生のいる班はスイスイ正解をだしてゆきます。全班がキーワードを発見したところで終了。
 夕方、4時からはお夕事に参拝。超高速「正信偈」についてゆくのは僧侶の私でもムリ。みんなあっけにとられているうちに念仏、回向で終わり。
お夕事の後、スタッフから翌日の説明を受けて、1日目は終了。強烈な暑さでしたが、ネッククーラーのため全員元気はつらつ。いざ、宿舎へ。
 部屋は大部屋、友達と一緒、修学旅行のように楽しくなりそうだ。荷物を置いたら、広間で夕食。ちゃんと「食前のことば」「食後のことば」を唱和して御馳走をいただいた。

 それが済むと、御坊組は全員、6:30に宿舎ロビーに集合して、「京都タワー」へ GO![写真I]20分ほどで到着、後は、寺ごとにエレベーターで展望台へ、外国人観光客でいっぱいでしたが、京の夜景を十分楽しみました。 下のショップでちょっとお買いものをして、宿舎に戻りました。[写真J]


 宿舎では、戻ってきた順にお風呂に入り就寝ということになっていますが、実際、部屋ではおしゃべりや○○○投げをしたのが一番楽しかったという感想もありました。



 翌朝は、5時起床。夏休み日頃、8時近くまで眠っているという子どもも今日ばかりは早起き雀。5:45には全員揃って本山へ、[写真K]眠い目をこすりながらも無事阿弥陀堂・御影堂での晨朝参拝を果たしました。[写真L]

     

 7:30に朝食をとった後、聞法会館3階に移動、8:50から「つながりタイム」という全国の仲間たちとクイズや名刺交換ゲームを楽しみました。この間、「仲間はずれ」をつくらないために奮闘するスタッフの動きが印象に残ります。[写真MN]

     

 9:55には御影堂にもどり、おつとめの後、ご門主様とのふれあいの時間が持たれました。ジャンケンゲームを行い、ご門主さまに勝ったり負けたり、そのたびごとに大きな歓声が御影堂に響きました。[写真O]
 つづいて、最終メニューの記念撮影。ご門主様を真ん中に全員が御影堂階段いっぱいに並びパチリ。良い記念になりました。
 その後、安穏殿にもどり、閉会式が行われました。「きっとまたあえる」と参加者全員が再会を誓いあいました。さまざまに工夫されたプログラムが展開され大満足の「本願寺DAYS」でした。

 和歌山教区はここで、昼食をとり、本山とお別れ。宿舎に戻り荷物をもって次のお楽しみ「鉄道博物館」へ。[写真P]
 鉄道博物館ではまず「SLスチーム号」に体験乗車。今の子どもたちにとっては本物の蒸気機関車が牽引する客車に乗車することめったにないこと。往復1kmを約10分間で走る間、蒸気機関車での旅気分を味わうことができました。[写真Q]その後は館内自由行動で2時間ほど過ごし帰路に。

     

 さすが、帰りのバスはお疲れモード、みな夢の中を旅していました。組内の参加者はそれぞれ7時30分ごろには帰宅できました。
 この濃縮された2日間、引率者の組仏婦副会長で西円寺様の仏婦会長を務められる谷口妙子様には本当にお世話になりました。寺を越えて組からの14名に実に細やかな目配り、気配り。子どもたちが生き生きと活動できたのは「妙ちゃん」のおかげです。有り難うございました。[写真R]

 強烈に暑い京都でしたが、子どもたちにとっては楽しい夏の思い出ができました。

    南無阿弥陀仏  南無阿弥陀仏

御坊組組長
湯川逸紀(三宝寺住職)


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