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築地本願寺晨朝(ジンジョウ)参拝と並んでも食べたい「18 品の朝ごはん」




 8月28日三宝寺住職の特命(なかなか大変な特命であったと今も足腰を労っていますが・・・このことについては後ほど)を受け東京くんだりまで行ってきました。
 いつもは日帰り旅なのですが、今回は特命のお墨付きを得ていますので一泊二日の大名旅行。宿は築地本願寺伝導会館内の宿泊施設です。因みに宿泊料金は門徒料金適用で一人素泊まり¥4860。まことにお財布に優しい料金で(お風呂・トイレが部屋には無かったけれど。。。)畳敷きの昭和人間にはもってこい、グッスリのびのび安心して泊まれた宿でした。
 宿に着いたのが午後8時を回ったところ、東京メトロ日比谷線「築地」駅出口1 直結で何の心配も無く分りやすいことこの上ない立地です。
 
 そしてそしてです。この時間、この築地本願寺が何とライトアップされているではありませんか。今まで何度も築地本願寺には参拝しているのですが夜に行ったのは初めて。驚いたのなんのって!ここは何処?と一瞬、いやいや二瞬まで我が目を疑い、更には異国に迷い込んだのかもと我が目をこすったことでした。
 古代インド仏教様式を模したという築地本願寺。このことを再確認できた一時でした。皆様も機会があればライトアップされた築地本願寺必見ですよ。

 翌朝5:30。誠にスッキリと目覚め、6:30 頃に本堂へ。すると本堂の鉄扉がもう開いいます。7:00 の晨朝参拝にどうやらゆとりをもって参拝できそうです。でもすでに7〜8名の方が着席されていました。(築地寺本願寺は全て椅子席です)残念乍ら一番乗りは出来ませんでしたが、焼香し、貸し出し用の晨朝聖典を手に取りました。すると今日のご和讃の所に華葩(ケハ)が挟まれているではありませんか。参拝の私達のためにここまでしておいてくださるのかと心に温かい灯が点りました。

 暫くすると後堂から正信偈の唱名が聞こえてきます。音程あわせのようなことをしているのでしょうか? 更に数分すると喚鐘(カンショウ)がなり始めました。爽やかな喚鐘の音色、身も心も引き締まっていく中、次々と法中方が入堂されます。総勢12 名程だったでしょうか。(その他にもお世話係の僧侶の方々が数名いらっしゃいました。)正信偈の声明(ショウミョウ)が本堂に響き渡ります。参拝の皆様(20名以上はいらっしゃったでしょうか。中には外国の方も)大きな声で唱和されています。私もつられ大きな声で正信偈をあげるのですが、何故かこみ上げるものがあり声が詰まってしまいます。涙が止めどなく溢れ、いつの間にか有難いこと有難いこととつぶやいてる私がいました。不思議でした。法話は奈良教区の竹林慎悟師。本日のおつとめについて簡潔にお教えくださいました。

 心は満ち足りた思いで一杯。でも、お腹はそうはいかぬのがこの私。晨朝参拝の後、本願寺カフェtsumugi へ朝ご飯を頂きに行きました。すると、カフェの前には案の定、列が出来ています。これは想定内のこと、早速私も参列です。
 しかし、想定外のことが勃発!何とテレビクルーが向こうから来るではありませんか。そして皆々様に「これから並んでいるところを取材をさせて頂きたいのですがかまいませんか?」と聞いてらっしゃいます。
 これは大変と急ぎ我が身を見回し、化粧チェック、服装チェックしクルーを待ち、私も恐る恐る「OK」を出しました。そして取材なるものを初体験(?昔あったかな?)したのでした。その結果は・・・(後ほど)

 早くから並んだお陰で待つこと無く、お目当ての「18 品の朝ご飯」を優雅に味あわせて頂きました。(時によっては整理券が配布され、食事できるまでにはかなり待たなければならないこともあるとか!)本願の第18 願から命名された誠に滋味豊かな朝ご飯で、並んでも食べて良かったと思えました。築地本願寺参拝の節は是非如何?お茶も粋でしたよ。(茶漉し器の扱い方の説明文がついており、しっかり読まないとダメでした。苦笑)





 取材の結果気になります??実は後日こんなことになりました。(9月10 日「スッキリ」で放映されました。)

 ところでまだ肝心の特命のことに触れていませんでしたね。
 朝ご飯をあれだけしっかり頂いたのですから、歩き倒して、命ぜられた『蓮昌寺』の「セメントの釣り鐘」しっかり撮影してきました。(この日の歩数計は2万歩を超えていました)
 この蓮昌寺のことは住職の分野で、侵犯出来ませぬ故、ここで筆を止めることと致します。

 何度も参拝した築地本願寺でしたが、今回は一味も二味も違うありがたさにくるまれた参拝となりました。




              南無阿弥陀仏
                           三宝寺 坊守   湯川謹子


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