(過去の「雑色雑光」はこちらからどうぞ)

退任お礼のご挨拶                    光専寺住職 柏木秀憲



 慈光照護のもと、御坊組内寺院の皆様、並びにご門徒の皆様には益々お念仏ご相続の事とお慶び申し上げます
 現在世の中では新型コロナウイルス感染拡大という本当に恐ろしい病気が蔓延しておりますが、一体いつになったら収束するのでしょうか。一日も早く元の平和な世の中に戻る事を願うばかりです。

 さて、私事で恐縮に存じますが、此の度四十六年間に渡り務めてまいりました御坊組の会計担当を退任させていただく事になりました。
 今その歩んできた過去を振り返りますれば、昭和四十九年から令和二年三月まで務めさしていただきましたが、自分でも本当に長かったのか短かったのか、その判断がつきかねますが、しかしあっと云う間の四十六年間でした。

 此の間、御坊組の皆様方には温かいご支援とご協力によりまして、何とか無事に終える事が出来ました事、まことに有り難くこの書面をお借りして厚くお礼申し上げます。また、その当時の組長でありました柳岡俊教様、池上正信様、榎正晋様、そして最後に湯川逸紀様、此の五人の組長様、そして事務局の皆様方には本当に尊い御縁をいただき、お付き合いさせていただきました事は私に取りまして何事にも代えがたい善い人生経験をさせていただきました事に重ね重ね深くお礼申し上げます。これからは残り少ない人生を無駄にする事なく自分なりに納得出来る人生を送らせていただこうと思っております。

 また、今後の組の活動には微力ながらご協力、お手伝いをさせていただこうかと思っていますので、どうか皆様方には今迄通りのお付き合いの程よろしくお願い申し上げます。

 最後に余談になりますが、私方の寺の境内には県指定天然記念物の文化財、柏槙(びゃくしん)(イブキ科)がそびえており、これは樹齢六百年以上という歴史を誇り、高さ十八米(メートル)、幹周り六米があり県下屈指の風格を天に沖して、地には壮大な樹影を投げかけています。この大樹の樹間には風蘭の自主で夏七月頃には極楽浄土の香りを浄い白い花弁を宿しています。

      

 どうか近くへお越しの節は是非一度お立ち寄り下さい。お待ちしております。

 最後に今一度お礼を申し上げペンを閉じさせていただきます。
 本当に長い間有り難うございました。

                      合掌
 

                          光専寺住職 柏木 秀憲

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